唐ゆきさんから、じゃぱゆきさん
2017-12-15


太平洋戦争以前及び戦中、旧植民地から受け入れた移民の時代から、移民についてもニューカマーの時代になりました。中南米から、日系人に限って、定住資格を与えつつ、単純労働の担い手として「募集し」、受け入れました。帰って来てもらったのですね。バブルが弾けて、真っ先に首を切られたのも、この外国人労働者でした。遠いブラジルへの飛行機代は高いです。払えないと、帰るに帰れません。子供達は分からない言葉で、慣れない日本の義務教育を受け、落ちこぼれます。

「サンダカン八番娼館」では、年老いた娼婦が、夕陽の落ちる海の、水平線に向かって叫びます。異郷にあって、その水平線の向こうにある遠い故国を思い、叫ぶのです。

今の日本は、唐ゆきさんの時代から、ジャパゆきさんの時代になりました。(日本に行く人=ジャパンに行く人から、ニューカマーとしての出稼ぎ移民をジャパゆきさんと呼ぶことがあります)。

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プロフィール


職業:大学教員
専門分野:国際関係法・抵触法
専攻:国際取引法及び国際経済法
  簡単に言うと、貿易を行う企業が他国の企業と訴訟を行う場合の法律問題です。また、WTOや経済連携協定の内容、EUのような国家連合、アメリカ合衆国の通商法について興味を持っており、大学で講義をしています。
1959年生まれ

ちなみに、ゲイではありあせん。

同じ筆者のホームページ

「寡黙な国際関係法」(大学の授業用HP)
http://www.geocities.jp/gnmdp323/

「裁判のレトリックと真相」
筆者が原告となった裁判を通じて、裁判制度の問題を扱っています。
http://www.asahi-net.or.jp/~aj9s-fw/index.html


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